第1問 数と式,図形と計量(30点)
a, b を実数とする。x についての方程式 (3a+2b+5)x2 +(a+b−5)x − b = 0 ……① を考える。
〔1〕(2)(iii) 3点
a=−3 であることは、①(b=2 のとき)の解が x=−1/3 だけであるための サ 。
〔サ〕の解答群
⓪ 必要条件であるが、十分条件ではない① 十分条件であるが、必要条件ではない② 必要十分条件である③ 必要条件でも十分条件でもない
〔2〕(2) 4点
円 O の周上に、点 D を直線 AB に関して点 C と反対側にとり、AD = 3 とする。
太郎 :点 D についても、△ABD の辺の長さを求めたいな。でも ∠ADB が分からないと余弦定理が使えないよ。花子 :四角形 ACBD は円 O に内接しているでしょう。だから ∠ADB は ∠ACB から求められるわ。あとは(1)とまったく同じように余弦定理を使えばいいのよ。
四角形 ACBD は円 O に内接するので
∠ADB = 180° − ∠ACB = 120°
であり、cos∠ADB = −
/
である。
これを用いて △ABD に余弦定理を適用すると、BD =
である。
第2問 2次関数,データの分析(30点)
太郎さんと花子さんは、公園でボールを投げ合って遊んでいる。二人は、投げたボールが地面に落ちるまでの動きを2次関数を使って表せないか考えることにした。 ボールを投げ出してからの水平方向の距離を x m、そのときのボールの地面からの高さを y m とし、ボールの軌道は放物線を描くものとする。
太郎:ボールって、山なりのきれいな曲線をえがくよね。これ、2次関数で表せそうだ。 花子:投げ出した高さと、いちばん高くなる点の位置がわかれば、式が決まりそうね。まずは太郎くんのボールで考えてみよう。
太郎さんが投げたボールについて、次のことがわかっている。仮定1 ボールは、地面からの高さ 1 m の点から投げ出された。仮定2 ボールは、投げ出してから水平距離 2 m のところで最も高くなり、そのときの地面からの高さは 3 m であった。
花子さんと太郎さんは、気象庁「過去の気象データ」をもとに、全国10都市の
1月の平均気温 x (℃)と
8月の平均気温 y (℃)を調べ、次の表にまとめた(数値は作問のため一部改変している)。
都市 札幌 仙台 新潟 東京 名古屋 大阪 広島 高知 福岡 鹿児島 1月 x (℃) -3.5 1.5 2.5 5.5 4.5 6.0 5.0 6.5 7.0 8.5 8月 y (℃) 23.0 26.5 27.5 28.0 28.5 28.5 28.0 27.0 29.0 29.5
(出典:気象庁「過去の気象データ・ダウンロード」をもとに作成)
〔2〕(1) 4点
8月の平均気温 y の分布を、図1のヒストグラムと図2の箱ひげ図に表した。 (i) y のデータについて第1四分位数と第3四分位数を求めると、四分位範囲は . ℃ である。 (ii) 次の(a),(b)の正誤の組合せとして正しいものを、下の⓪〜③のうちから一つ選べ。 チ (a) 札幌(8月の平均気温23.0℃)は「第1四分位数−1.5×(四分位範囲)」を下回るので、外れ値である。 (b) 8月の平均気温が28.5℃を超える都市は、3つ以上ある。
0 1 2 3 4 23 24 25 26 27 28 29 30 8月の平均気温 (℃) 度数 (都市数) 図1 8月の平均気温 y のヒストグラム
22 24 26 28 30 8月の平均気温 (℃) 図2 8月の平均気温 y の箱ひげ図(外れ値も含めて最小値〜最大値で作図)
〔チ〕の解答群
⓪ (a)正 (b)正① (a)正 (b)誤② (a)誤 (b)正③ (a)誤 (b)誤
〔2〕(2) 4点
図3は、10都市の(1月 x ,8月 y )を表した散布図であり、表1は x ,y の平均・分散・共分散である。 (i) x と y の相関係数に最も近い値を、次の⓪〜⑨のうちから一つ選べ。 ツ (ii) 次の(a),(b)の正誤の組合せとして正しいものを、下の⓪〜③のうちから一つ選べ。 テ (a) この10都市では、1月の平均気温が高い都市ほど、8月の平均気温も高い傾向がある。 (b) 相関係数が正であることから、1月の気温を上げれば8月の気温も上がるという因果関係があるといえる。
22 24 26 28 30 -4 -2 0 2 4 6 8 1月の平均気温 (℃) 8月の平均気温 (℃) 図3 (1月 x , 8月 y )の散布図
1月 x 8月 y 平均 4.3 27.6 分散 10.7 3.0
共分散 sxy = 5.2
表1 平均・分散・共分散(小数第1位まで)
〔ツ〕の解答群
⓪ −0.90① −0.70② −0.45③ −0.20④ 0.00⑤ 0.20⑥ 0.45⑦ 0.70⑧ 0.90⑨ 1.00
〔テ〕の解答群
⓪ (a)正 (b)正① (a)正 (b)誤② (a)誤 (b)正③ (a)誤 (b)誤
〔2〕(3) 3点
各都市の年較差(8月と1月の平均気温の差)d = y − x を考える。 (i) d の分散 sd ² を sx ²,sy ²,sxy を用いて表すと、sd ² = ト である。 (ii) このとき、sd ² と sx ²+sy ² の大小関係は sd ² ナ (sx ²+sy ²) である。
〔ト〕の解答群
⓪ sx ²+sy ²+2sxy ① sx ²+sy ²−2sxy ② sx ²−sy ²+2sxy ③ sx ²+sy ²④ sx ²+sy ²−sxy
〔2〕(4) 4点
太郎さんは「この都市では8月に晴れの日が多い(晴れの日の割合が0.5より大きい)」という主張を、基準5%で仮説検定することにした。ある年の8月の20日間を無作為に選ぶと、晴れの日は15日であった。 晴れの日の割合を p とし、帰無仮説のもとで20日中の晴れの日数を X とする。表2は P (X ≧k ) の値である。 (i) この仮説検定の帰無仮説として正しいものを、次の⓪〜②から選べ。 ニ (ii) 表2より、帰無仮説のもとで晴れの日が15日以上となる確率は、0.05より ヌ 。 (iii) したがって、基準5%のもとでこの主張は ネ 。
k 13 14 15 16 17 P (X ≧k )0.132 0.058 0.021 0.006 0.001
表2 帰無仮説のもとで X が k 以上となる確率
〔ニ〕の解答群
⓪ p は0.5より大きい① p は0.5である② p は0.5より小さい
〔ネ〕の解答群
⓪ 正しいとはいえない① 正しいといえる
第3問 図形の性質(20点)
空間内の点Oを頂点として、Oで互いに垂直に交わる3つの線分OA、OB、OCをとる。すなわち OA⊥OB, OB⊥OC, OC⊥OA である。この4点O、A、B、Cを頂点とする三角錐O-ABCについて考える。点Oから平面ABCに下ろした垂線の足をHとする。(下の図を参照せよ。図中のE、Fは(2)(iii)で定める。)
(1) 7点
点Hが三角形ABCのどのような点であるかを、次のように調べる。 OA⊥OB かつ OA⊥OC であるから、直線OAは平面ア に垂直である。よって直線OAは平面ア 上のすべての直線と垂直であり、とくに OA⊥BC ……① が成り立つ。一方、OHは平面ABCに垂直であるから OH⊥BC ……② ①、②より、直線BCは2直線OA、OHで定まる平面イ に垂直である。したがって、平面イ 上にある直線AHについて BC⊥AH が成り立つ。同様にして AB⊥CH も示される。 以上より、点Hは三角形ABCの各頂点から対辺に下ろした3本の垂線の交点、すなわち三角形ABCのウ である。 次に、この三角錐について、下の(a)、(b)、(c)の正誤を考える。 (a)平面OABと平面OBCは垂直である。 (b)平面OABと平面ABCは垂直である。 (c)直線OAは平面OBCに垂直である。 (a)、(b)、(c)の正誤の組合せとして正しいものはエ である。
〔ア〕の解答群
⓪ 面OAB① 面OBC② 面OCA③ 面ABC④ 面OAH
〔イ〕の解答群
⓪ 面OAB① 面OBC② 面OCA③ 面ABC④ 面OAH
〔エ〕の解答群
⓪ (a)正 (b)正 (c)正① (a)正 (b)正 (c)誤② (a)正 (b)誤 (c)正③ (a)正 (b)誤 (c)誤④ (a)誤 (b)正 (c)正⑤ (a)誤 (b)正 (c)誤⑥ (a)誤 (b)誤 (c)正⑦ (a)誤 (b)誤 (c)誤
第4問 場合の数と確率(20点)
ある高校の文化祭の模擬店で、次のようなくじ引きゲーム「あたりチャレンジ」が行われている。 ――――― ゲームのルール ――――― ・箱の中に、あたりくじ 2 本 とはずれくじ 3 本 の合計 5 本が入っている。 ・参加者は箱から 1 本ずつくじを引く。引いたくじは箱に戻さない 。 ・あたりくじ を引いた時点でゲームは終了する。 ・はずれくじ を引いたときは続けて引くことができるが、引けるのは最大 3 回 までとする。3 回引いてもあたりくじが出なければ、その時点でゲームは終了する。 ――――――――――――――――― 以下、箱の中の 5 本のくじはどれも同じ確からしさで引かれるものとする。